この記事で分かる3つのこと
・漫画全19巻の完結・最終回と読む順番が分かる
・アニメ・実写ドラマ・映画との違いを整理できる
・主要ゲーム別にどこまで読むべきか判断できる
甲斐谷忍『LIAR GAME』は、『週刊ヤングジャンプ』で2005年から2015年まで連載された心理サスペンス漫画である。現金1億円と招待状を突然受け取った女子大生・神崎直が、元天才詐欺師・秋山深一とともに、嘘と知略で構成された巨大ゲームへ巻き込まれていく。
全19巻で完結しているため、今から読む場合も最終回まで一気に追いやすい。2007年の実写ドラマ、劇場版、2026年のTVアニメ化によって入り口が増えた作品でもある。
本記事では、漫画の巻数・完結・アニメの続き・実写版との違い・全巻レビューを、読む前に迷わない順番で整理する。
作品基礎データ
作品名:LIAR GAME(ライアーゲーム)
作者:甲斐谷忍
連載誌:週刊ヤングジャンプ(2005年〜2015年)
単行本:集英社・ヤングジャンプコミックス全19巻
累計発行部数:公称累計は資料により揺れがあるため本文では断定しない
アニメ化/映像化:実写ドラマ・実写映画/2026年TVアニメ化
- LIAR GAMEの漫画は全何巻?完結・最終回をまず整理
- 通常版・電子版・文庫版はどれがよい?
- 漫画とアニメ・実写ドラマ・映画の違い
- 初心者向け読破ルート|忙しい人はどこまで読めばよい?
- ゲーム別に見るLIAR GAMEの面白さ
- キャラ別に読むべき巻|直・秋山・ヨコヤ・フクナガ
- 全19巻レビュー|編ごとにあらすじと感想を整理
- LIAR GAMEが今読んでも強い理由
- FAQ|LIAR GAME漫画を読む前の疑問
- まとめ|LIAR GAMEは、嘘を暴いて信じることを問い直す漫画である
LIAR GAMEの漫画は全何巻?完結・最終回をまず整理
『LIAR GAME』の漫画は、ヤングジャンプコミックス全19巻で完結している。
第1巻は2005年9月16日発売、最終19巻は2015年4月17日発売。
最終巻では、最終戦「四国志ゲーム」の決着と、LGT事務局の目的、ライアーゲーム全体の真相に触れられる。
| 知りたいこと | 結論 |
|---|---|
| 漫画は全何巻? | 全19巻で完結。電子版も全19巻で読める。 |
| 最終巻は? | 第19巻。紙版は2015年4月17日発売。 |
| 読む順番は? | 初読は1巻から順番に読むのが最も自然。ゲームのルールと伏線が積み上がる。 |
| アニメの続きは? | 2026年TVアニメは放送中のため、視聴済み範囲に合わせて漫画で続きを確認するのが安全。 |
| 実写ドラマだけで足りる? | 実写版はキャラ設定・展開にアレンジがあるため、原作の完結まで知るなら漫画がおすすめ。 |
通常版・電子版・文庫版はどれがよい?
『LIAR GAME』は通常コミックス全19巻、電子版全19巻、文庫版「第1章」全6巻などで読める。
初めて読むなら、入手しやすさとセール確認のしやすさから電子版が分かりやすい。
紙で集めたい場合は、通常コミックス全19巻セットの状態を確認するとよい。
| 版 | 巻数 | 向いている読者 |
|---|---|---|
| 通常コミックス | 全19巻 | 紙で当時の巻構成をそのまま揃えたい人。中古全巻セットも探しやすい。 |
| 電子版 | 全19巻 | スマホやタブレットで読みたい人。キャンペーン時に一気買いしやすい。 |
| 文庫版 第1章 | 全6巻 | 第1章だけをコンパクトに読みたい人向け。全話完結版ではない点に注意。 |
| 公式アプリ・公式試し読み | 配信状況による | まず1回戦の雰囲気を確かめたい人。ゼブラック、ジャンプ+、ヤンジャン+などを確認しやすい。 |
漫画とアニメ・実写ドラマ・映画の違い
『LIAR GAME』は、2007年の実写ドラマで大きく知られた作品である。
戸田恵梨香演じる神崎直と、松田翔太演じる秋山深一のイメージが強い読者も多い。
一方、漫画版はゲームのルール説明、参加者の心理、秋山の思考過程をコマの情報量で追えるため、映像版とは違う読み応えがある。
2026年にはTVアニメ版も開始され、漫画・実写・アニメの三方向から入れる作品になった。
アニメから入った場合でも、原作は全19巻で完結しているため、先の展開や最終回まで一気に確認しやすい。
| 媒体 | 範囲・特徴 | 漫画で読む価値 |
|---|---|---|
| 漫画版 | 全19巻で完結。1億円争奪戦から四国志ゲームまで描く。 | ゲームのルール、伏線、心理の反転を自分のペースで追える。 |
| 実写ドラマ | 2007年から放送。神崎直・秋山深一を軸に人気化。 | 映像版から入った人ほど、原作の細かいゲーム展開や終盤の違いを確認したくなる。 |
| 実写映画 | 『The Final Stage』『再生』などでドラマ版の流れを補完。 | 映画版は映像作品として楽しみ、原作完結の真相は漫画で追うと整理しやすい。 |
| TVアニメ | 2026年4月から放送開始。マッドハウス制作。 | 放送範囲の先を知りたい場合、漫画なら最終19巻まで一気に読める。 |
初心者向け読破ルート|忙しい人はどこまで読めばよい?
『LIAR GAME』はゲーム単位で区切りながら読むと理解しやすい。
まず1巻で1億円争奪戦の入口を味わい、3巻まで読めば少数決ゲームを通じて本作の基本構造が見える。
しっかりハマったら、密輸ゲーム、感染ゲーム、イス取りゲーム、最終戦へ進むのが自然である。
| 目的 | 読む範囲 | 理由 |
|---|---|---|
| まず雰囲気を知りたい | 1巻 | 神崎直、秋山深一、ライアーゲームの基本設定が分かる。 |
| 作品の本格化を見たい | 1〜3巻 | 少数決ゲームまで読むと、集団心理と同盟戦の面白さが見える。 |
| 中盤の山場まで読みたい | 1〜13巻 | 密輸ゲーム、感染ゲーム、イス取りゲームまで入り、ヨコヤとの対立が濃くなる。 |
| 完結まで一気に追いたい | 1〜19巻 | 四国志ゲームとLGT事務局の真相まで確認できる。 |
ゲーム別に見るLIAR GAMEの面白さ
本作の魅力は、ゲーム名だけを並べてもある程度伝わる。
1億円争奪戦、少数決ゲーム、密輸ゲーム、感染ゲーム、イス取りゲーム、入札ポーカー、四国志ゲーム。
どれもルール自体は説明可能だが、本当に怖いのはルールではなく、そこに置かれた人間がどう壊れていくかである。
| ゲーム | 主な巻 | 見どころ |
|---|---|---|
| 1億円争奪戦 | 1巻 | 単純なルールだけで、人を信じる直が一気に追い込まれる導入。 |
| 少数決ゲーム | 2〜3巻 | 多数決の逆転だけで集団の空気が壊れていく序盤の名勝負。 |
| 密輸ゲーム | 4〜6巻 | 個人戦と団体戦が入り混じり、国家間ゲームのような読み合いになる。 |
| 感染ゲーム | 8〜10巻前後 | 相手の状態が見えない不安が、疑心暗鬼を加速させる。 |
| イス取りゲーム | 13〜14巻前後 | 単純な椅子の奪い合いが、同盟と支配の心理戦に変わる。 |
| 四国志ゲーム | 17〜19巻 | 最終戦。ヨコヤ、秋山、直の価値観が最後にぶつかる。 |
キャラ別に読むべき巻|直・秋山・ヨコヤ・フクナガ
『LIAR GAME』はゲーム漫画であると同時に、キャラごとの思想がぶつかる漫画でもある。
神崎直は信じる力、秋山深一は論理、ヨコヤノリヒコは支配、フクナガユウジは場をかき回す実利。
その違いを意識して読むと、同じゲームでも見え方が変わる。
| キャラ | 読むべき巻 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 神崎直 | 1巻、3巻、12巻、19巻 | 騙される側から、信じることを武器にする存在へ変わっていく。 |
| 秋山深一 | 1巻、4〜6巻、13〜19巻 | ルールの裏側を読み、相手の思考まで設計する本作の知略担当。 |
| ヨコヤノリヒコ | 10巻以降、17〜19巻 | 他人の弱さを利用して支配する、秋山と対になる存在。 |
| フクナガユウジ | 3巻以降、15〜17巻 | 敵にも味方にも見える立場で、ゲームの空気を大きく動かす。 |
全19巻レビュー|編ごとにあらすじと感想を整理
ここからは、全19巻をゲームの流れに合わせて編ごとに整理する。
第1部:1億円争奪戦・少数決ゲーム編(1〜3巻)
直がライアーゲームに巻き込まれ、秋山と出会い、少数決ゲームで集団心理の怖さを知る序盤である。
ここまで読むだけで、本作が単なる詐欺漫画ではなく、ルールと人間の弱さを組み合わせた心理戦漫画であることが分かる。
第1巻(発売日:2005年9月16日)
【あらすじ】
神崎直のもとへ現金1億円と招待状が届き、ライアーゲーム1回戦が始まる。中学時代の恩師を信じた直はあっさり金を奪われ、途方に暮れた末、元天才詐欺師・秋山深一に助けを求める。善意と詐欺が最初から衝突する導入巻である。
【感想】
「正直者が勝てるのか」という本作最大の問いが、1巻の時点で鮮やかに提示される。直の危うさは読者を不安にさせるが、だからこそ秋山の冷静な分析が痛快に映る。ルールは単純なのに、疑心暗鬼だけでここまで読ませる構成が強い。
第2巻(発売日:2006年1月19日)
【あらすじ】
1回戦をくぐり抜けた直のもとに、早くも2回戦の招待状が届く。古い洋館に集められた22名による「少数決ゲーム」は、全員が一見平等に見えながら、投票と同盟の読み合いで人間関係が崩れていく。秋山の知略だけでなく、直の正直さも局面を動かし始める。
【感想】
多数決ではなく少数決にするだけで、場の空気がここまで反転するのが面白い。勝つためには味方を作る必要があるのに、味方を信じた瞬間に裏切られるかもしれない。この矛盾が、本作の心理戦を一気に濃くしている。
第3巻(発売日:2006年10月19日)
【あらすじ】
少数決ゲームは終盤へ向かい、投票操作、疑心暗鬼、秋山の仕掛けが複雑に絡む。直は参加者を救いたいと願うが、場を支配するのは勝ち残りへの焦りである。ゲーム後半では、ライアーゲーム事務局の不気味さもさらに強まっていく。
【感想】
2回戦は本作の方向性を決定づけた山場だ。単なる騙し合いではなく、集団心理そのものを漫画化している。直の理想論が甘く見える場面もあるが、その甘さが秋山の策とぶつかることで、物語に人間味が生まれている。
第2部:密輸ゲーム・リストラゲーム編(4〜7巻)
個人戦から団体戦へスケールが広がり、ゲームの複雑さが一気に増す時期である。
密輸ゲームは理解に少し時間がかかるが、ルールの裏を読んだ時の快感も大きい。
第4巻(発売日:2007年5月18日)
【あらすじ】
第3回戦「密輸ゲーム」が始まる。北の国と南の国に分かれた参加者は、仮想国家間を移動しながら資金を持ち出す。個人戦のようでいて実際は団体戦であり、チーム内の信頼、敵国の動向、裏切り者の存在が勝敗を左右する。
【感想】
密輸ゲームはルール説明だけで読むハードルが上がるが、理解した瞬間に一気に面白くなる。金を運ぶだけのゲームが、交渉・監視・疑心暗鬼を含んだ国家間ゲームに変わっていく。LIAR GAMEらしい「ルールの穴を読む快感」が濃い。
第5巻(発売日:2007年9月19日)
【あらすじ】
密輸ゲームは本格的な攻防に突入する。北の国と南の国の駆け引きに加え、チーム内の情報共有のズレが不信を生む。秋山は相手の思考の流れを読み、直は参加者をまとめようとするが、勝利への欲望は簡単には整わない。
【感想】
この巻は秋山の読みの鋭さと、直の人を信じようとする姿勢が対照的に見える。どちらか一方だけでは勝てないのが本作の面白さだ。冷徹な論理と、場を変える善意。その両方が必要だと少しずつ分かってくる。
第6巻(発売日:2007年12月19日)
【あらすじ】
密輸ゲームは終盤へ入り、仕掛けの正体と勝敗の行方が明らかになっていく。さらに物語は敗者復活戦へ進み、参加者をふるいにかける次なるゲームが始まる。ゲームのたびに、直と秋山の関係も少しずつ変化していく。
【感想】
3回戦はやや複雑だが、終盤で一気に視界が開ける。読み返すと、秋山の布石が序盤からかなり細かく置かれていることに気づく。直が単なる守られる存在ではなく、場に影響を与える存在になっていく点も見逃せない。
第7巻(発売日:2008年7月18日)
【あらすじ】
敗者復活戦「リストラゲーム」が展開される。誰を残し、誰を落とすのか。参加者は金と票をめぐって駆け引きを重ねる。勝つことと誰かを切ることがほぼ同義になる状況で、直はまたしても全員救済を模索する。
【感想】
リストラゲームは、名前からして社会の冷たさを思わせる。個人の価値を数字で測り、仲間を残すか切るかを迫る構図が怖い。LIAR GAMEは派手な暴力が少ないのに、生活に近い言葉で読者を追い詰めてくる。
第3部:感染ゲーム・中盤心理戦編(8〜12巻)
相手の状態が見えないゲーム、同盟の危うさ、ヨコヤの影が重なり、中盤の読み応えが増す。
直が秋山に守られるだけではなく、自分の考えで場へ関わっていく流れも重要である。
第8巻(発売日:2009年1月19日)
【あらすじ】
3回戦敗者復活後、直たちは次なる段階へ向かう。物語は感染ゲームへ進み、誰が感染者で、誰が安全なのかをめぐる見えない心理戦が始まる。表情、行動、言葉のズレを読む力が、これまで以上に重要になる。
【感想】
感染ゲームは現代的に読んでもかなり面白い。相手の状態が見えないからこそ、行動の一つひとつが疑わしくなる。見えない情報をどう扱うかというテーマが、本作の心理戦をさらに抽象度の高いものにしている。
第9巻(発売日:2009年5月19日)
【あらすじ】
感染ゲームは、疑いと観察の応酬によって緊張感を増していく。直たちは自分たちの安全だけでなく、場全体をどう動かすかを考えなければならない。フクナガら癖の強い参加者の動きも、ゲームをさらに読みにくくする。
【感想】
この巻は「誰が嘘をついているか」よりも、「人は何を根拠に他人を疑うのか」が面白い。単純な犯人探しではなく、疑う側の思い込みまでゲームに組み込まれる。LIAR GAMEの深さがよく出ている。
第10巻(発売日:2009年8月19日)
【あらすじ】
感染ゲームから次の勝負へと流れ、直と秋山はより大きな構造の中へ巻き込まれていく。ヨコヤの存在感も増し、単なる一参加者ではない敵として立ちはだかる。ゲームは個別の勝敗から、ライアーゲーム全体の謎へ近づいていく。
【感想】
秋山対ヨコヤの構図が強まると、物語の緊張感が一段上がる。直の善意、秋山の論理、ヨコヤの支配欲が三角形を作り、どの価値観が場を制するのかが見どころになる。
第11巻(発売日:2009年12月18日)
【あらすじ】
4回戦へ向けた流れの中で、参加者同士の関係はさらに複雑化する。秋山を苦しめる相手や、新たな協力者の思惑が交差し、単にルールを理解するだけでは勝てない局面が続く。人の心を読める者ほど、逆に罠へ誘導される危険もある。
【感想】
中盤以降のLIAR GAMEは、天才同士の読み合いだけでなく、凡人の迷いや保身も面白い。完璧な策があっても、人間が予定通りに動くとは限らない。その不確定さが、ゲームを生き物のようにしている。
第12巻(発売日:2010年5月19日)
【あらすじ】
物語は準決勝へ向かい、相手のカード、得点、心理状態を読み合う勝負が展開される。直は秋山の助けを受けながらも、ただ従うだけではなく、自分自身の判断で場を動かす瞬間を増やしていく。
【感想】
直の成長が見えてくる巻である。序盤の直は騙される側だったが、中盤では「信じること」を武器にし始める。甘さが消えるのではなく、甘さを戦略として機能させる方向へ変わっていくのが良い。
第4部:イス取りゲーム・入札ポーカー編(13〜16巻)
単純に見えるルールが、参加者の欲望と同盟関係によって複雑化する時期である。
ヨコヤの支配戦略、秋山の対抗策、直の救済思想がはっきりぶつかる。
第13巻(発売日:2010年9月17日)
【あらすじ】
準決勝の山場となるイス取りゲームが本格化する。参加者は椅子という単純な資源をめぐって争うが、同盟、裏切り、情報操作によって盤面は複雑に変化する。ヨコヤの支配戦略と秋山の対抗策がぶつかる。
【感想】
イス取りゲームは、身近な遊びを極限の心理戦に変えた名勝負だ。単純なルールほど、裏側の戦略が際立つ。椅子を奪うという行為が、居場所を奪うこと、信頼を奪うことに重なって見える。
第14巻(発売日:2011年2月18日)
【あらすじ】
イス取りゲームはさらに過熱し、同盟関係の維持が難しくなっていく。ヨコヤは参加者の弱さを突き、秋山はその構造を崩そうとする。直は救済を諦めず、勝敗だけでは測れない選択を模索する。
【感想】
このあたりのヨコヤは本当に嫌な敵である。強いから怖いのではなく、人間の弱さをよく知っているから怖い。だからこそ、直の綺麗事が単なる理想論ではなく、抵抗の形として効いてくる。
第15巻(発売日:2012年1月19日)
【あらすじ】
イス取りゲームの決着後、物語は敗者復活戦「入札ポーカー」へ進む。数字、札、コイン、入札額が絡み合い、見えている情報と隠された意図の差が勝敗を分ける。秋山、ヨコヤ、ハリモトらの思惑も重なっていく。
【感想】
入札ポーカーは、ルールを理解しながら読む楽しさが強い。勝つために何を捨て、何を見せ、何を隠すか。ゲームの名前はポーカーだが、実際には人間の欲望の値段をつけるような怖さがある。
第16巻(発売日:2013年8月19日)
【あらすじ】
入札ポーカーは終盤へ入り、誰が誰を利用しているのかが見えにくくなる。直はフクナガを救おうと動き、秋山は相手の読みのさらに先を読む。敗者復活戦でありながら、最終章へ向けた人物配置が整っていく。
【感想】
この巻はフクナガの存在感が大きい。最初は強烈な敵役だった人物が、物語の中で独特の味方になっていく流れが面白い。単純な善悪で切れないキャラが増えるほど、LIAR GAMEは読み応えを増す。
第5部:人間オークション・四国志ゲーム完結編(17〜19巻)
最終章では、参加者の価値を問う人間オークションから、国同士の同盟をめぐる四国志ゲームへ進む。
ゲームの勝敗だけでなく、ライアーゲームそのものが何だったのかへ踏み込む完結編である。
第17巻(発売日:2014年9月19日)
【あらすじ】
最終章へ突入し、人間オークションが始まる。フクナガを救うために本戦へ代理参加した直は、19人のプレイヤーが集う場で、ついに最終決戦の入り口へ立つ。ヨコヤも姿を現し、ゲームは四国志ゲームへ向けて動き出す。
【感想】
最終章の始まりにふさわしく、空気が一気に重くなる。人間に値段をつけるオークションという設定が、LIAR GAMEらしい悪趣味さと社会性を兼ねている。直がここまで来たこと自体に、長い旅路の重みがある。
第18巻(発売日:2014年12月19日)
【あらすじ】
最終戦「四国志ゲーム」が本格化する。魏・呉・蜀・倭の各チームが同盟と裏切りを繰り返し、ヨコヤは三国協定によって倭を追い詰めようとする。秋山は劣勢の中で、最後の逆転へ向けて布石を打つ。
【感想】
四国志ゲームは規模が大きく、最初は少し追いかけるのが大変だ。それでも、国同士の同盟が個人の心理に落ちてくる瞬間が面白い。戦略ゲームでありながら、最後は人間の思い込みが勝敗を左右する。
第19巻(発売日:2015年4月17日)
【あらすじ】
四国志ゲームは大詰めを迎え、秋山の策、直の信念、ヨコヤの執念が最後に交差する。ライアーゲームの全貌とLGT事務局の目的も明かされ、物語は最終話「LIAR GAME」へ到達する。嘘と金で人を試すゲームは、直たちの選択によって終わりへ向かう。
【感想】
最終巻は賛否が分かれやすいが、LIAR GAMEが何を描いていたのかを考えると、直の存在が最後まで核にあることが分かる。嘘を暴く物語でありながら、最後に残るのは信じることの難しさと強さである。
LIAR GAMEが今読んでも強い理由
暴力ではなく、ルールで人を追い込む怖さ
本作はデスゲーム的な緊張感を持ちながら、直接的な暴力よりも契約、借金、投票、同盟、裏切りで人を追い込む。
だからこそ、読者は「自分ならどうするか」と考えやすい。
現金1億円という分かりやすい誘惑が、読み始めのハードルを下げている点も強い。
神崎直の正直さは弱点ではなく、最後まで残る思想である
直は序盤、騙されやすく危うい人物に見える。
しかし物語が進むほど、彼女の正直さは単なる無知ではなく、ゲームの前提を揺さぶる価値観として機能し始める。
秋山の知略だけでは壊せない場を、直の言葉が変える瞬間がある。
実写ドラマ世代とアニメ世代が合流できる作品になった
2007年の実写ドラマで作品を知った読者と、2026年のTVアニメで入った読者は、かなり違う世代である。
それでも、原作漫画は全19巻で完結しているため、どちらの入口からでも最終回まで戻れる。
長く読まれる作品として、今後さらに入口が増える可能性が高い。
FAQ|LIAR GAME漫画を読む前の疑問
- LIAR GAMEの漫画は完結していますか?
- 完結している。ヤングジャンプコミックス全19巻で、最終19巻に最終話「LIAR GAME」が収録されている。
- アニメを見た人でも漫画を読む価値はありますか?
- ある。漫画はゲームのルール説明、心理の反転、伏線確認を自分のペースで追えるため、アニメ視聴後の補完に向いている。
- 実写ドラマと漫画は同じですか?
- 基本設定は共通するが、キャラ描写やゲーム展開には映像向けのアレンジがある。原作の完結まで知りたいなら漫画を読むのが確実である。
- 最初に読むなら電子版と紙版どちらがよいですか?
- 今から読むなら電子版が揃えやすい。紙で所有したい場合は通常コミックス全19巻セットの状態を確認するとよい。
- 何巻まで読めば面白さが分かりますか?
- まずは3巻まで読むのがおすすめである。1億円争奪戦と少数決ゲームを通じて、本作の心理戦の基本形が分かる。
まとめ|LIAR GAMEは、嘘を暴いて信じることを問い直す漫画である
『LIAR GAME』は、嘘つきが勝つ漫画のように見えて、最後まで読むと「信じる」とは何かを問い直す漫画である。秋山の知略はもちろん痛快だが、直の正直さがなければ、この物語は単なる勝敗の記録で終わってしまう。
全19巻という巻数は、今から一気読みするにも長すぎない。実写ドラマで知った人、2026年のアニメで興味を持った人、頭脳戦漫画を探している人にとって、今こそ読み返す価値のある完結作である。






