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【がんばれゴエモン】シリーズ解説|江戸の華から巨大ロボまで

「ゴエモン インパーークト!」――。江戸時代の義賊が、なぜか巨大ロボットに乗って宇宙人と戦う。そんな破天荒な設定と、確かなアクション性で一時代を築いたゲームがある。

1986年、コナミから発売された『がんばれゴエモン』シリーズ。当初は純粋な和風アクションとして始まった本作は、シリーズを重ねるごとに「SF」「ギャグ」「巨大ロボット戦」といった要素を取り込み、独自の「コミカル和風エンターテインメント」へと進化を遂げた。特にスーパーファミコン時代の作品群は、2人同時プレイの定番として、多くの子供たちの友情を育んだ。

本記事では、アクションゲームとしての本流であるナンバリングタイトルおよび主要なアクション作品全9作(RPG外伝やリブート作を除く)を対象に、ゴエモン一座の波乱万丈な旅路を振り返る。

シリーズ基礎データ
『がんばれゴエモン』は、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)より発売されたアクションアドベンチャーゲームシリーズ。第1作は1986年のファミコン版(アーケード版『Mr.五右衛門』のアレンジ移植)。天下の大泥棒・石川五右衛門をモデルにした主人公「ゴエモン」と、謎の忍者「エビス丸」らが、日本各地や宇宙を舞台に悪と戦う。アクションと探索、ミニゲーム、そして巨大ロボット戦が融合したバラエティ豊かなゲーム性が特徴。海外では『Mystical Ninja』のタイトルでリリースされている。

伴所長 伴所長
ゴエモンといえば『2』のマッギネスだよ! インパクトの主題歌を熱唱しながら、友達とコントローラーを奪い合ったもんだ。「おんぶ」して高いところに登る連携プレー、熱かったなぁ!
アカリ アカリ
私はヤエちゃんに憧れました🍵 クールで強くて、しかも人魚に変身できるなんて素敵すぎます♪ サスケくんの「~でござる」口調も可愛かったですよね。
カケル カケル
シリーズ累計販売本数は公表されていませんが、SFC時代の作品は安定して数十万本クラスのヒットを記録していました。しかし、PS2時代以降の迷走により、現在はシリーズが凍結状態にあるのが惜しまれます。

 

歴代主要アクション作品一覧

各タイトルをクリックすると、詳細解説へジャンプします。
※本記事ではRPG作品(外伝)や、世界観を一新した『新世代襲名』等は除外し、正統派アクションの系譜を紹介します。

No 発売日 タイトル 売上本数
1 1986/7/30 がんばれゴエモン! からくり道中 200万本
2 1989/1/4 がんばれゴエモン2 不明
3 1991/7/19 がんばれゴエモン〜ゆき姫救出絵巻〜 90万本
4 1993/12/22 がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス 45万本
5 1994/12/16 がんばれゴエモン3 獅子重禄兵衛のからくり卍固め 44万本
6 1995/12/22 がんばれゴエモン きらきら道中〜僕がダンサーになった理由〜 22万本
7 1997/8/7 がんばれゴエモン〜ネオ桃山幕府のおどり〜 21万本
8 1998/12/23 がんばれゴエモン〜でろでろ道中 オバケてんこ盛り〜 13万本
9 2005/6/23 がんばれゴエモン 東海道中 大江戸天狗り返しの巻 3万本

 

第1期:ファミコン時代の幕開け(1986-1989)

ファミリーコンピュータ(ファミコン)ブームの真っただ中である1986年。コナミはアーケードで稼働していた『Mr.五右衛門』を大幅にアレンジし、ファミコン用ソフト『がんばれゴエモン! からくり道中』として発売した。

当時のアクションゲームはステージクリア型のシンプルなものが主流だったが、本作は「通行手形を3つ集めて関所を通る」という探索要素や、お店での買い物、3D迷路といったアドベンチャー要素を取り入れ、200万本という大ヒットを記録した。続く『2』では、相棒となる「エビス丸」が初登場し、2人同時プレイが可能に。これが「ゴエモン=2人で遊ぶと楽しい」というシリーズの黄金律を確立した。

ライバル作品としては『スーパーマリオブラザーズ』シリーズが圧倒的王者として君臨していたが、ゴエモンは「純和風の世界観」という独自性で差別化に成功し、コナミを代表する看板タイトルへと成長していった。

伴所長 伴所長
初代のパスワードは長くてなぁ…間違えて入力して何度泣いたことか! 地下通路の3D迷路で方向感覚を失って、たいまつが切れた時の絶望感と言ったら!
カケル カケル
当時のコナミは『グラディウス』や『悪魔城ドラキュラ』など、硬派な名作を連発していました。その中でゴエモンは、コミカルで親しみやすい「陽」の存在でしたね。
アカリ アカリ
エビス丸さんのモデルって、実は開発スタッフの女性だったという噂を聞きました🍵 泥棒なのに憎めない、あのキャラクター性が素敵です♪

 

No.1 がんばれゴエモン! からくり道中

商品画像
がんばれゴエモン! からくり道中
発売:コナミ
駿河屋
発売日 1986年7月30日
開発 コナミ
発売 コナミ
売上本数 約200万本
対応ハード ファミリーコンピュータ
デザイナー 青山和浩

【概要】
シリーズの原点にして、200万本を売り上げた最大のヒット作。横スクロールと奥行きの概念があるマップを探索し、通行手形を集めて関所を突破する。当時はまだ珍しかった「お店で買い物をしてパワーアップする」システムや、秘密の地下通路(3D迷路)など、遊びの要素が詰め込まれていた。2MBという大容量ROM(当時としては破格)を使用しており、グラフィックやBGMの質も高かった。まだエビス丸はおらず、1人プレイ専用。

【あらすじ】
江戸時代。庶民の英雄である義賊・石川五右衛門は、ある日、大名たちが庶民を苦しめていることを知る。ゴエモンは彼らを懲らしめ、奪われた小判を人々に返すため、日本全国を巡る世直しの旅に出る。

江戸から始まり、信濃、尾張、近江…と西へ進み、最終的には大阪城などの城郭に乗り込む。各地の関所を通るために必要な「通行手形」を探し出し、役人や妖怪たちをキセルで成敗しながら、日本の平和を取り戻す。

📅 1986年の時代背景(ファミコン黄金期)

1986年は『ドラゴンクエスト』『ゼルダの伝説』『メトロイド』などが発売された、ゲーム史に残る豊作の年。ファミコンブームが頂点に達し、子供たちは新しいゲーム体験に飢えていた。そんな中、『がんばれゴエモン! からくり道中』は、時代劇という渋いテーマをコミカルにアレンジし、親しみやすいキャラクターとBGMで独自のポジションを築いた。当時の子供たちにとって「江戸時代」のイメージは、教科書よりもゴエモンから学んだことの方が多いかもしれない。

 

No.2 がんばれゴエモン2

商品画像
がんばれゴエモン2
発売:コナミ
駿河屋
発売日 1989年1月4日
開発 コナミ
発売 コナミ
売上本数 非公開
対応ハード ファミリーコンピュータ

【概要】
正義の忍者「エビス丸」が初登場し、2人同時プレイが可能になった記念碑的作品。基本的なシステムは前作を踏襲しつつ、キャラクターごとの性能差や、協力プレイの楽しさが追加された。2Pキャラであるエビス丸は、青い衣に少し間の抜けた顔立ちで、以降のシリーズになくてはならない相棒となる。ファミ通クロスレビュー等は高評価。お正月明けに発売され、お年玉を握りしめた子供たちがこぞって買い求めた。

【あらすじ】
前作の旅を終え、故郷のはぐれ町に戻ってきたゴエモン。しかし、そこには謎の「からくり城」がそびえ立っていた。大名たちが再び捕らえられ、財宝が奪われてしまったのだ。ゴエモンは、旅の途中で出会った自称・正義の忍者エビス丸と共に、事件の黒幕を倒すため、からくり城への潜入を試みる。日本各地を巡り、手形を集め、からくり仕掛けの敵を打ち破る、凸凹コンビの最初の冒険。

 

第2期:SFC黄金期と巨大ロボの衝撃(1991-1996)

1990年代、プラットフォームがスーパーファミコン(SFC)に移ると、ゴエモンシリーズは全盛期を迎える。グラフィックとサウンドが大幅に強化され、『ゆき姫救出絵巻』ではシリーズの「お約束」となる要素がほぼ完成した。
この時期の最大の発明は、巨大ロボット「ゴエモンインパクト」の登場である。『2 奇天烈将軍マッギネス』で初登場したこのロボットは、時代劇の世界観をぶち壊すSF要素と、主題歌付きの出撃デモでプレイヤーの度肝を抜いた。「アクションステージ」の後に「巨大ロボ戦」が始まるという構成は、当時の子供たちに強烈なカタルシスを与えた。アニメ化も行われ、ゴエモンはマリオやカービィと並ぶ国民的キャラクターとしての地位を確立していた。

伴所長 伴所長
『ゆき姫』のゲーセンで遊べる「グラディウス」! あれだけでソフト一本分の価値があったぞ! 1面のボスが投げてくる皿を打ち返すのも楽しかったなぁ!
カケル カケル
『2』から『4』にかけては、アクションゲームとしての完成度が極めて高いです。特に『2』のインパクト戦は、疑似3D処理などの技術的挑戦も素晴らしかったですね。
アカリ アカリ
『3』で未来に行ったり、『きらきら道中』で宇宙に行ったり、どんどん世界観が広がっていきましたよね🍵 惑星ごとに違うスポーツ対決をするのも新鮮でした♪

 

No.3 がんばれゴエモン〜ゆき姫救出絵巻〜

商品画像
がんばれゴエモン〜ゆき姫救出絵巻〜
発売:コナミ
駿河屋
発売日 1991年7月19日
開発 コナミ
発売 コナミ
売上本数 約90万本
対応ハード スーパーファミコン
プロデューサー 梅崎重治
ディレクター 青山和浩
サウンド 上原和彦 他

【概要】
SFC初期に発売された名作。ベルトスクロールアクションのような「町ステージ」と、純粋な「アクションステージ」を交互に進める構成。おんぶシステムによる協力プレイ、ゲームセンターで遊べる『グラディウス(1面のみ)』、術システムの導入など、SFCの機能をフル活用した豪華な作りで90万本の大ヒットとなった。本作から「ヤエちゃん」がNPCとして初登場(後にプレイアブル化)。ファミ通クロスレビューも高得点を記録し、SFCを持っているなら必携と言われた一本。

【あらすじ】
はぐれ町に住むゴエモンとエビス丸の元に、ほろほろ寺の女幽霊「おみつ」が助けを求めて現れる。彼女を追って江戸の町へ繰り出した二人は、謎の忍者軍団やからくりメカと戦うことになる。やがて事件の裏には、大江戸の支配を目論む「はんにゃ大将軍」の存在があることを知る。さらわれた江戸のアイドル「ゆき姫」を救うため、ゴエモンたちは四国、大和、そして琉球へと旅を続ける。

📅 1991年の時代背景(SFC初期の衝撃)

1990年末にスーパーファミコンが発売され、1991年は『ファイナルファンタジーIV』や『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』など、ハードの性能を生かした名作が次々と登場した時期である。その中で『ゆき姫救出絵巻』は、拡大縮小機能を使ったボスの演出や、美しい和風BGMでSFCの表現力の高さを見せつけた。アーケードゲームメーカーとしてのコナミの実力が遺憾なく発揮された時代である。

 

No.4 がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス

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がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス
発売:コナミ
駿河屋
発売日 1993年12月22日
開発 コナミ
発売 コナミ
売上本数 約45万本
対応ハード スーパーファミコン
プロデューサー 梅崎重治
ディレクター 蛭子悦延
サウンド 上原和彦 他

【概要】
シリーズの転換点となった重要作。メカ忍者の「サスケ」がプレイアブルキャラとして初登場し、スピード感あるアクションが可能になった。そして何より、巨大ロボット「ゴエモンインパクト」が初登場。主題歌「俺はインパクト」をバックに敵城を破壊しながら進むインパクト戦は、当時の子供たちに強烈な衝撃を与えた。マップ画面がすごろく形式ではなくなり、マリオワールドのようなエリア選択式に変更され、遊びやすさも向上している。

【あらすじ】
琉球でバカンスを楽しんでいたゴエモンとエビス丸の元に、サスケが現れる。日本が大ピンチだというのだ。急いで戻ると、日本は西洋かぶれの将軍「マッギネス」によって、奇妙なテーマパークのような姿に変えられていた。マッギネスは日本全土を「マッギネスランド」に改造しようと企んでいたのだ。ゴエモンたちは、物知りじいさんが作った巨大からくりメカ「ゴエモンインパクト」に乗り込み、マッギネスの野望を打ち砕くために立ち上がる。

 

No.5 がんばれゴエモン3 獅子重禄兵衛のからくり卍固め

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がんばれゴエモン3 獅子重禄兵衛のからくり卍固め
発売:コナミ
駿河屋
発売日 1994年12月16日
開発 コナミ
発売 コナミ
売上本数 約44万本
対応ハード スーパーファミコン
プロデューサー 梅崎重治
ディレクター 蛭子悦延
サウンド 上原和彦 他

【概要】
ステージクリア型から一転、広大なマップを探索する「アクションアドベンチャー」形式(ゼルダの伝説タイプ)へと大きく舵を切った作品。ついに秘密特捜忍者の「ヤエ」がプレイアブルキャラとなり、ゴエモン、エビス丸、サスケ、ヤエの4人を切り替えて進むスタイルが確立された。未来の世界が舞台となり、ウォーカー(乗り物)が登場するなどSF色が強まった。インパクト戦も健在で、コクピット視点からの迫力あるバトルが楽しめる。

【あらすじ】
物知りじいさんが発明した「タイムマシン」の実験中、突如現れた謎の男・獅子重禄兵衛(ししじゅうろくべえ)によって、エビス丸が未来へと連れ去られてしまう。ゴエモンはサスケと共に後を追い、たどり着いたのは「からくり」が発達したハイテクな未来の江戸だった。そこで出会ったヤエと協力し、重禄兵衛率いる悪の組織と戦う。コミカルな悪役のビスマルや、シリアスな展開も見せるストーリーが評価された。

 

No.6 がんばれゴエモン きらきら道中〜僕がダンサーになった理由〜

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がんばれゴエモン きらきら道中〜僕がダンサーになった理由〜
発売:コナミ
駿河屋
発売日 1995年12月22日
開発 コナミ
発売 コナミ
売上本数 約22万本
対応ハード スーパーファミコン
プロデューサー 梅崎重治
ディレクター 山内円
サウンド 上原和彦 他

【概要】
SFC最後の作品。再び『2』のようなステージクリア型のアクションに戻った。舞台はなんと宇宙。異なる特徴を持つ惑星を巡りながら、各惑星のボスと「スポーツミニゲーム」で対決するという異色作。バンジーやパズルなど、アクション以外の要素が強い。インパクト戦も「惑星破壊」を賭けたダイナミックなものに進化した。アニメ『アニメがんばれゴエモン』の影響を受けたキャラクターデザインや設定も見られる。

【あらすじ】
物知りじいさんが「インパクト星」へ遊びに行ったまま帰ってこない。心配したゴエモンたちが宇宙へ向かうと、そこには悪のスポーツマン「セップクリ丸」がいた。彼は各惑星の支配者たちを洗脳し、インパクト星を乗っ取ろうとしていたのだ。ゴエモンたちは、4人のキャラを使い分けながら、森の星や氷の星を巡り、セップクリ丸とのスポーツ対決に挑む。「僕がダンサーになった理由(わけ)」というサブタイトルの意味は、衝撃のエンディングで明らかになる。

 

第3期:3Dへの進化とシリーズの黄昏(1997-2005)

PlayStationとNINTENDO64が登場し、ゲームは3Dの時代へ突入した。ゴエモンシリーズもこの波に乗り、N64でフル3Dアクション『ネオ桃山幕府のおどり』を発売。広大なフィールドを自由に駆け巡る箱庭アクションとして高い評価を得た。影山ヒロノブ氏が歌う主題歌や、豪華声優陣によるボイス実装など、演出面でもパワーアップを果たした。
しかし、続く『でろでろ道中』では2.5D(横スクロール)に回帰。PS2時代に入ると、世界観を一新した『新世代襲名』などのリブートを試みるが、古参ファンの支持を得られず苦戦した。シリーズとしての「ゴエモン」は、2005年のDS版『東海道中』を最後に、本編アクションの歴史に幕を下ろすことになる。

カケル カケル
N64の『ネオ桃山』は、『スーパーマリオ64』の影響を受けた3Dアクションとして完成度が高かったです。しかし、その後のPS2時代での「キャラデザ変更」などの迷走が、シリーズの寿命を縮めてしまった側面は否めません。
伴所長 伴所長
DS版が出たときは「これで復活か!?」と期待したんだがなぁ…。スマブラでゴエモンのMiiコスチュームが出るたびに、新作を夢見てしまうわい。
アカリ アカリ
『ネオ桃山』のインパクトの曲、影山ヒロノブさんの熱唱が凄すぎます🍵 アニメソングみたいで、聴くだけでテンションが上がっちゃいますよね♪

 

No.7 がんばれゴエモン〜ネオ桃山幕府のおどり〜

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がんばれゴエモン〜ネオ桃山幕府のおどり〜
発売:コナミ
駿河屋
発売日 1997年8月7日
開発 コナミ
発売 コナミ
売上本数 約21万本
対応ハード NINTENDO64
プロデューサー 梅崎重治
ディレクター 奥谷悦延
サウンド 上原和彦 他

【概要】
シリーズ初の3Dアクションアドベンチャー。日本地図を模した広大なフィールドを自由に探索できる。グラフィックの3D化に伴い、ゴエモンたちの頭身が少し上がり、アクションも多彩になった。最大の特徴は、豪華声優陣によるフルボイスのミュージカルや、影山ヒロノブ、水木一郎といったアニソン界の帝王を起用した主題歌。特にインパクト戦の導入歌は圧巻のクオリティ。ファミ通クロスレビューでは33点。海外でも評価が高く、カルト的な人気を誇る。

【あらすじ】
謎の男「春風弾神」と「マーガレット・ラン子」率いる「ネオ桃山幕府」が、日本中の建物を洋風に改造し、人々を無理やり踊らせるという事件が発生。大江戸城も「スシのお城」に変えられてしまった。ゴエモンたちは日本各地を巡り、招き猫を集めて道を切り開きながら、幕府の野望を阻止するために戦う。巨大な桃山城が宇宙へ飛び立つクライマックスは、シリーズ屈指のスケール感。

📅 1997年の時代背景(3Dアクションの黎明期)

1996年の『スーパーマリオ64』の登場により、アクションゲームは「3D箱庭探索」がトレンドとなっていた。1997年は『スターフォックス64』や『ゴールデンアイ 007』などが発売され、N64がその性能を発揮し始めた時期。『ネオ桃山幕府のおどり』は、和風の世界観を3Dで表現することに成功し、ポリゴン時代の新しいゴエモン像を提示した意欲作だった。

 

No.8 がんばれゴエモン〜でろでろ道中 オバケてんこ盛り〜

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がんばれゴエモン〜でろでろ道中 オバケてんこ盛り〜
発売:コナミ
駿河屋
発売日 1998年12月23日
開発 コナミ
発売 コナミ
売上本数 約13万本
対応ハード NINTENDO64
プロデューサー 梅崎重治
ディレクター 小林康秀
サウンド 荒木茂 他

【概要】
前作の箱庭3Dから一転、横スクロールアクション(2.5D)に回帰した作品。SFC時代の『2』や『キラキラ道中』に近いプレイ感覚で、テンポの良いアクションが楽しめる。最大4人同時プレイが可能になり、N64のパーティゲーム需要に応えた。昼夜の変化や、通行手形システムも復活。難易度は高めだが、完成度は非常に高く、N64におけるゴエモンの最高傑作に推す声も多い。インパクト戦もよりスピーディに進化した。

【あらすじ】
はぐれ町の近くに、死者を蘇らせる力を持つ魔界の王子「ドゥエロ」が現れる。ドゥエロは魔界への入り口を開き、日本中を妖怪だらけにしてしまった。ゴエモンたちは、ドゥエロにさらわれた物知りじいさんを助けるため、そして人間界の支配を阻止するため、妖怪軍団に立ち向かう。地獄や竜宮城など、和風ホラーテイストのステージを駆け抜ける。

 

No.9 がんばれゴエモン 東海道中 大江戸天狗り返しの巻

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がんばれゴエモン 東海道中 大江戸天狗り返しの巻
発売:コナミ
駿河屋
発売日 2005年6月23日
開発 コナミ
発売 コナミ
売上本数 約3万本
対応ハード ニンテンドーDS
プロデューサー 蛭子悦延

【概要】
(現時点で)シリーズ最後の本編アクション作品。SFC時代の『ゆき姫』などの流れを汲む正統派2Dアクション。タッチパネルを活用した筆調べのようなギミックや、アニメ版の声優陣を起用したボイスなどが特徴。キャラクターデザインも往年のスタイルに戻り、オールドファンを歓喜させたが、売上は振るわず、シリーズ復活の狼煙とはならなかった。しかし、その手堅い作りは「最後の良心」として評価されている。

【あらすじ】
江戸で「天狗による神隠し」が多発。ゴエモンとエビス丸は、被害に遭ったコギャル「おみっちゃん」を救うため、事件の調査に乗り出す。事件の裏には、幕府の転覆を企む妖術使いの陰謀が渦巻いていた。全国各地のからくり城を攻略し、再び現れた巨大メカ軍団との戦いに挑む。懐かしくも新しい、ゴエモン一座最後の世直し旅。

 

まとめ:江戸の華はいつか再び咲くか

『がんばれゴエモン』シリーズは、純和風の世界観に、SF、巨大ロボ、そしてナンセンスなギャグをごった煮にした、日本ゲーム史においても類を見ないエネルギーを持った作品群だった。SFC時代に確立された「2人で遊べるアクション」としての地位は、今の30代〜40代のゲーマーにとって共通の原体験となっている。現在はシリーズが途絶えて久しいが、『スマブラ』へのコスチューム参戦や、BGMの根強い人気など、その魂はまだ消えていない。いつの日か、あの「ゴエモン インパーークト!」の掛け声と共に、最新ハードで復活することを願ってやまない。

伴所長 伴所長
インパクト戦の歌、今でも全部歌えるぞ! 「俺は~正義の~」ってな! コナミさん、頼むからSwitchでコレクションを出してくれ! 俺の青春を返してくれ!
アカリ アカリ
DS版の後にシリーズが終わっちゃったのは寂しいですね…🍵 でも、過去作は今遊んでも色あせない面白さがあります。友達とワイワイ遊ぶならやっぱりゴエモンです♪
カケル カケル
最近は『月風魔伝』のように、コナミの過去IPがインディー開発などで復活する事例もあります。ゴエモンも何らかの形での復活の可能性はゼロではない…と信じたいですね。